オオヨシキリ [野鳥]
カリブリッドの野鳥図鑑<25>
オオヨシキリ 大葦切 【Acrocephalus orientalis】 全長18cm
夏鳥 スズメ目ウグイス科
写真:茨城県 渡良瀬遊水地
初夏になると河原や葦原の中から「ギョギョシ、ギョギョシ」と元気な大きい鳴き声が聞こえてきます。かなりの臆病さんで、近くでは中々姿を見ることが出来ないのですが、少し離れて待っていると、写真のように葦の先に止まり、縄張り宣言をし始めます。
最初に出会ったのは忘れもしない、福山の工場敷地内でした。
駐車場から歩いてくる時に藪の中からこの声が聞こえてきました。最初は大きいカエルでもいるのかと思っていましたが、昼休みに双眼鏡を持ってそっと近づいて見ると、じみ~な鳥がいるではありませんか(笑)
オリーブ色で体は少し大きめ。図鑑でオオヨシキリだと判った時は嬉しかったな。。。
オオヨシキリは結構おバカさんで、よくカッコウに托卵されてしまいます。
托卵とは、自分で卵を育てず、別の鳥の巣に卵を産んで、別の親鳥に育てさせるという非常に卑怯な方法(笑)なのであります。更にすごいのが、産み落とされたカッコウの卵は他の卵より数日早く孵り、その他の卵を全て巣の外に出してしまいます。そのため、オオヨシキリはカッコウの雛1羽のために、せっせと餌を運ぶことになり、更に自分より断然大きくなっているカッコウの雛に気付くこともなく、餌を運び続けるのです・・・あ~あ。辛いねぇ。
カッコウはオオヨシキリの他にもウグイスやオナガなどにも托卵をします。
しかし、オナガはカラスの仲間で頭が良いので、中々托卵は成功しないようです。
その点、オオヨシキリは、オヒトヨシダネ。。。
2013-02-22 21:49
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