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マガン [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<19>
マガン 真雁 【Anser albifrons】 全長72cm
冬鳥 カモ目カモ科
写真:新潟県上越市
雪が降り始める少し前、11月には多くの渡り鳥たちがやってきます。上越市には市内に川や溜池が数多くあり、遠く北国からやってくる渡り鳥たちの越冬地となっています。
ー昨年11月に近くの池がハクガン飛来地として全国でも有名ということを耳にし、早速スコープ持ち出し、出かけて見ました。良い所なのです。
朝日池.jpg
カモ類は関東でも数多く観察することができますが、雁はやはり遠出しないとなかなかでした・・・ところが今は簡単にこんな良い所があるんですよ。

池が近くなると、多くの雁の声。「カハハン、カハハン」と鳴きながら大空を隊列組んで飛んでいます。はっきりガンを観察したことがなかったので、種類が判らないんです・・・。

スコープを振り回し、ピントが合ってた一枚の写真を図鑑と照らし合わせ種類を確認。マガンでした。
嘴が橙色で額が白いのが特徴。似た種類にカリガネ、ヒシクイがいます。

準絶滅危惧種で国の天然記念物です。
昨年は念願のハクガンを見ることもできたのであります。ヤッタぜ。

ゴイサギ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<18>
ゴイサギ 五位鷺 【Nyctiorax nyctiorax】 全長57.5cm
留鳥 コウノトリ目サギ科
写真 埼玉県久喜市
写真の手前がゴイサギの幼鳥です(奥はコサギ)。子供の頃は褐色の体に斑点があるので「ホシゴイ」と呼ばれます。子供なのに結構怖い・・・。そう、普通動物などの子供はとてもかわいいイメージですけど、鳥だけはヒドいですよね(笑)。カモ類の子供は除きますが、毛は無いし、ヨボヨボの妖怪みたい。言い過ぎかナ。でもホント。

ゴイサギは夜に行動し、魚、カエル、甲殻類、昆虫などを食べて、日中は樹上で休息しています。夜行性のためか光彩は赤色です。幼鳥は黄色。夜中に空で「グワッ」と声が聞こえたなら。。。それはゴイさんです。
上の写真は近くの公園で撮影しました。公園自体が野鳥保護区域になっており、中には入れませんので、木々の隙間を探して撮った一枚です。気づかれていないので自然なショットになったと思います。

で、下の写真は大人のゴイさんです(笑)
昼間たんぼの稲の間を律儀にあるいてお食事を探しておりました。
気付かれそうになるとヒュッと首を伸ばし、静止。既に十分気づかれているのですがね(笑)
ゴイサギ.jpg
写真:埼玉県加須市
そんなゴイさんは、我が街(サギの街)のシンボルになっています。
サギの街・・・って、今更だけど聞こえ悪いね。

ユリカモメ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<17>
ユリカモメ 百合鷗 【Larus ridibundus】 全長40cm、翼開長92cm
冬鳥 チドリ目カモメ科
写真 広島県福山市
2003年に野鳥観察を始めたのですが、当時ズームレンズを付けたフィルム一眼レフを持って鳥を探しに出かけていました。当時住んでいた場所が、港の入江脇だったため、野鳥観察にはもってこいの場所でした。休みとなれば裏の入江に出かけ、見たことのない野鳥との出会いにワクワクでした。
そんな初めての鳥見で、初めて撮影したのが上の写真です。
現像した写真をスキャナーでパソコンで読み込み、トリミングしていました・・・。そんな思い出の写真ですが、日本野鳥の会のHPにも掲載された思い出もあります。

ユリカモメは夏に顔が真っ黒になります・・・。冬は白。写真には白黒両方が写っていますね。
全国どこにでもいる鳥で海岸や河川、沼湖などでも観察できます。
声はギィーっと、ちょっときたない(笑)

当時、芦田川の河川敷で、食パンの耳を投げたら、対岸から数十羽ものユリカモメが押し寄せてきてビビったことがあります。人に慣れていたんですね。。。同じことを入江でもやったら、もっと凄いことになって・・・。思い出の鳥です。

東京に戻ってきてからも昼の散歩で都内の野鳥を探していました。
その時の1枚が以下の写真です。綺麗に整列していたのでギリギリまで近寄り、双眼鏡に携帯のカメラを合わせて接写!結構上手く撮れたんですねぇ~これが。
ユリカモメ.jpg
写真:東京都北区隅田川

ムナグロ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<16>
ムナグロ 胸黒 【Plubialis fulva】 全長24cm
旅鳥 チドリ目チドリ科
写真:埼玉県久喜市
5月の田植えシーズンになると、上空に数十羽の群れが飛び交い、一気に急降下。水の入った水田に舞い降ります。旅鳥なので、春に通りかかり、あっという間にいなくなってしまいます・・・。
とてもかわいい顔をしています。名前の通り、胸から顔が黒いんですが、上面は金色の斑点があり、太陽の光が当たるとゴールドに輝きます。この黒い色は夏羽で、冬は全く黒くありません。春先に見かける時は、冬羽の個体も交じっていて、スコープで覗いて顔をよく見ると、目がクリクリで、首が長くスマート。とってもカワイイのであります。

毎年、5月連休に田んぼの横を通り過ぎ、ムナグロの群れを確認できると、ああ良かった。今年も来てくれたとホッとするのです。食料を求めて何千キロもの旅を続け、また同じ場所へ帰ってきてくれる野鳥たちには、季節を感じるとともに、とても大きな愛着を感じずにはいられませんよ。
ムナグロ4.jpg
写真:埼玉県羽生市(冬羽)
この個体は、秋だったかな・・・。こんな時期にはムナグロはいないだろうと思って、驚いたのですが公園内で撮影した1枚です。怪我か何かで、仲間と一緒に行けなかったのだと思います。傷を癒して、また来年、仲間と共に飛び立てればいいねと祈りながら岐路についた記憶が蘇ってきました・・・。

皆さんも是非、田植え前後の田んぼをよく観察すると、ちゃっかり胸黒ちゃんがいるかもしれません。
良く見ないと気づきませんよぉ!(^^)!

ツグミ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<15>
ツグミ 鶫 【Turdus naumanni】 全長24cm
冬鳥 スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科
写真:埼玉県羽生市
忘れもしません。。。野鳥観察を始めるきっかけになった鳥がツグミです。
2001年3月。広島県福山市に転勤になり、会社のメイン道路を横切る鳥がいて、それがいつも私が通ると目の前を横切るものだから、「何だよあの鳥・・・」と思って東京の野鳥好きの先輩に聞きました。
「たぶんツグミだよ。。。」「へえ、ツグミかぁ。」

福山の工場内にはたくさんの野鳥がいて、でっかい灰色の鳥(これはアオサギです)も気になっていて、小さな野鳥図鑑を近くの本屋で買って帰ったという訳です。それが大ハマりの始まりはじまりぃ~。

ツグミんは、ジョウビタキのおジョウさんと同じ時期に北から渡ってきます。
渡ってきて、街に姿を現す頃は、笑っちゃうくらいに臆病です・・・長生きしないわぁと思うくらい(笑)
そこが何とも愛らしいんですけどね。
そぉ~っと覗いて行動を観察していると面白い。。。ちょこちょこ歩いては写真のように胸を反らせて立ち止まり、まるで「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ・・・ストップ」という感じ(笑)

北に帰る5月頃には少しだけ人に慣れてくれます。でも相当の臆病者。
ハトじゃないのに、はと胸というのが笑ってしまう・・・愛嬌のあるツグミんくんです。

大きさは、ヒヨドリとムクドリの間くらい、少しふっくらしていて、直線的に飛び、「クワッ」と鳴きます。
今年は埼玉で出会ったきり、雪国ではどこで過ごしていらっしゃるのでしょうか。。。

名前もかわいい・・・「つぐみ」とか「ひたき」とか女の子の名前でもかわいいよね。
孫が生まれたらじいちゃんが命名しちゃおうかな。。。

オオジュリン [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<14>
オオジュリン 大寿林 【Emberiza schoeniclus】
冬鳥 スズメ目ホオジロ科
写真:埼玉県久喜市
オオジュリンとの最初の出会いは、福山の会社の敷地内かな。
観察ノートを調べてみたら深安郡???記憶にない。。。福山の時にどこかに出かけたんだな。

オオジュリンはホオジロと同じような環境にいますが、夏になると顔が真っ黒に変わります。変身です(笑)。
あまり目立たない鳥なのでホオジロと思いがちですが、色が少し薄く、ホオジロの茶色のイメージより、ベージュといった感じでしょうか。

写真のオオジュリンちゃんは、オシャレに足輪を付けています。偶然の撮影なのですが、おそらく国か地方の調査で捕まえられ、マークとして足輪を付けられたのでしょう。
こんなオシャレさんに出会うのも最初で最後、大切な一枚です。


ベニマシコ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<13>
ベニマシコ♂ 紅猿子 【Uragus sibiricus】 全長15cm 翼開長21cm
漂鳥 スズメ目アトリ科
写真:岡山県笠岡市
赤い鳥を見たのはベニマシコが初めて。写真もかなり赤いので夏頃のものだと思います。
ベニマシコは草原や湿原、海や川、池の近くの低木林で生活しています。昆虫などを食べていますが、冬は草の実をついばんで、嘴一杯に咥えている姿を見かけます。

似た鳥でオオマシコがいるのですが、大きな違いは翼の2本の白い線です。
写真でも判るとおり、2本白い線がありますよね・・・ベニマシコです。

冬は赤が薄くなり、かなり地味な色になりますが、葦のテッペンにとまることが多いので気づきやすいです。
また、優しい声でフィッフィッと鳴くので見つけやすいと思います。

マシコ(猿子)というのは、赤い色を示す語なのだそうです。江戸時代中期から既にこの名前で呼ばれていたというから驚きですよねぇ~(+o+)

モズ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<12>
モズ♀ 百舌 【Lanius bucephalus】全長20cm 翼開長27cm
留鳥 スズメ目モズ科
写真:埼玉県久喜市
モズ・・・大好きな鳥です。ふっくらとした体つきからは想像も出来ないような狩りをする、肉食の野鳥です。鷹などとは違い、脚が強くないため、獲物は嘴で捕獲します。バッタなどの昆虫、トカゲ、カエル、時には小鳥をも襲います。縄張り意識が強く、10月頃には縄張り宣言のための「モズの高鳴き」がキチキチキチキチと聞こえてきます。また、「モズのはやにえ」といって木の枝や尖った鉄線などに獲物を刺す習性があります。
それともう一つ、尾を円状にくるくる回す習性があるので良く判りますよ。

ここ最近は9月末から10月になるとモズの声を聞き、ああ秋だなあなどと思いにふけるようになっています。
モズを初めて見たのはいつだったか・・・意識して見たのは2003年の7月福山社宅の庭の木の上です。
野鳥観察を始めたのが、2003年4月17日。それから3か月後に確認できました。どんな野鳥でも、意識してから確認出来た時の感動は非常に大きいものがあります。

モズの時もそうでした・・・ああ思い出してきた。
モズはモノマネが得意です。スズメなどの真似をして近づいてきたところを襲うとも言われています。私が観た時はスズメの声でした。当時どんな鳥の声にも敏感に反応していた私は社宅のベランダから双眼鏡でのぞき、妻に怒られたように思います・・・。社宅のベランダから双眼鏡は普通に考えたら、無いよねぇ~

ノスリ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<11>
ノスリ 鵟 【Common Buzzard】 全長♂52cm、♀56cm 翼開長122~137cm
冬鳥 タカ目タカ科
写真:千葉県野田市
猛禽類、いわゆるタカやワシの中で一番人に馴染み深いのは、とんび(正式名称はトビ)だと思います。空を円を描くようにユックリと羽ばたかないで帆翔している、尾が三味線のばちの形であるのが特徴です。

タカを見分ける時は、トビと比べて、どう違うのかを比較すると判別しやすいと思います。大きいか小さいか、飛んでいる形はどうか、羽の裏側、羽の先の形、模様、尾羽の形、模様など、チェックポイントは色々あります。

初めてノスリを見たのは、岡山県の笠岡干拓です。ハイイロチュウヒという灰色のタカを探しに行った時、偶然電柱にとまっていました。当時、全く分からず、なんかトビと違ってふっくらしてるなあと思って証拠写真を撮って帰ってから調べたところ、ノスリだったという訳。これでノスリを覚えました。一度覚えると結構判るんですよ。全然トビと違って見えますからねぇ~。。。飛んでいる裏側はかなり白っぽく、尾は丸いです。

ノスリくんは、タカなので目が利くんですよぉ。
一瞬目が合ったなぁと感じると、すぐ逃げてしまう。遠くの電柱にとまっていようが、目が合うと一定の距離を保ちます・・・。食物連鎖のほぼ頂点に立つというノスリくんなのになんて臆病な・・・。

写真は、これも鳥見初期・・・たまたま冬の葦原にジョウビタキのおジョウさんを撮影に行った時に出会いました。遠くの木の先端にとまっており、気づかれそうになった時のワンショットです(汗)。

カワセミ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<10>
カワセミ 翡翠 【Aicedo atthis】 全長17cm
留鳥
写真:埼玉県久喜市
「水辺の宝石」と言われるように鮮やかな光沢のある青緑色をした鳥で、背中は水色、胸は橙色と鮮やかな羽を持っています。雌は下の嘴がオレンジ色です。野鳥好きでなくても出会ったら忘れられない野鳥ですね。

野鳥観察を始めた人ならば絶対に会いたい鳥でしょう。私もそうでした。どこに行ったら出会えるのか?それも判らず欲求不満を抱えていたある日、当時広島の福山市に住んでおり、そこの会社の人が見たと、その場所を教えてくれました。
早速、休日に小学1年の娘を連れてその場所へ。太陽の木漏れ日が差し込む明るい林の中には土手があり、そこには小さな穴が幾つかあいていました。おそらくカワセミの巣でしょうか。近くには池もありました。暫く周囲をキョロキョロしていると、偶然その時は訪れました。
目の前の木の枝に1羽のカワセミがとまったのです!そしてしきりに首を上下に動かす独特の動作・・・かわいい。興奮は絶頂、私の呼吸困難は当然で(笑)、ハアハア言いながら震える手でシャッターを押した記憶があります。当然、現像した写真はブレブレ(爆)。それでも当時は見られたことが嬉しく、再会を誓って帰宅しました。

当時のことを娘に聞くとも覚えいると言っています。カワセミのより、異常に興奮したお父さんの方に記憶が残っているのかも知れません・・・(^^;

カワセミは結構どこでも観察できる野鳥であることが最近分かってきました。都内でも川が綺麗になり、カワセミが戻ってきたとも聞きます。嬉しいニュースです。

川の近くに反り出た木の枝や堤防など、散歩の途中でじっくり見ていると、青色の鳥が直線的に「チー」っと飛んでいきます。それがコバルト色の水辺の宝石、カワセミさんです。

キセキレイ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<9>
キセキレイ 【Motacilla cinerea】 全長20cm 翼開長26cm
留鳥
写真:群馬県吾妻郡
キセキレイに一番最初に出会った場所は忘れも知れません。野鳥観察を始めたばかりで、まだどのような環境にどんな鳥くんが居るのかも知らない状態で出かけている時でした。
広島県福山市・・・瀬戸内海、芦田川、備後の山々、渓谷に囲まれた自然豊かな素晴らしい街です。鳥の名前も定かでない頃、カワセミを探しに会社の人の情報をもとに出かけました。当時持っていたカメラはフィルムタイプの一眼レフにズームレンズがついたもの・・・相当近づかない限り野鳥の撮影は無理です。それを野鳥に気付かれないように隠れて隠れて、じっと隠れて撮影の機会を待つという状況でした。
そんな中、初めてキセキレイに出会った時は、いつもの通り呼吸困難。手が震えてピントが合わなかった。一瞬のチャンスですからね。

それから数年、デジスコを初めて田舎の吾妻川で撮った写真が今回の写真です。
ちょこちょこ動くので、デジカメは難しい。遠くを狙うのは得意なのですが、動きについていけません。そんな中での一枚です。キセキレイはキレイ(笑)ですよね。セキレイは全部好きですが、特に出会うと嬉しいのがキセキレイです。

一昨年から約1年間。会社の周囲にいる野鳥種を確認してきました。昨年最後に観察したのが、50種類目でキセキレイでした。会社の敷地内で、3種のセキレイを観察できました。いつも駐車場をトコトコ尾を振りながらあるいているハクセキレイくん、奥の工場屋根を歩いているセグロセキレイくん、彼は日本固有種です!そして河原に行く途中だったのでしょうが、工場の上を3羽のキセキレイが横切りました。
思わず「ああッ~、キセキレイ!」と叫んでしまい、周囲の人たちは目がテンになっていました。
中々同じ敷地内で3種のセキレイを見ることはできないと思いますので、ラッキーでした。
1年間頑張ったご褒美かな・・・。

ホオジロ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<8>
ホオジロ 【Emberiza cioides】 全長17cm 翼開長24cm
留鳥
写真:群馬県吾妻郡
とても馴染みのある野鳥だと思います。
ほっぺが白いのでホオジロなのですが、実際は頬は黒が目立つ感じです。
スズメくらいの大きさで、背中の感じはスズメに似ていますが、顔で分かります。それととても臆病。すぐ逃げる。ちょっと待ってよ~ってな感じで。

河原や葦の生えた低地、草原、比較的明るい場所にいます。
春先や秋にも囀りをしています。木のテッペンや電線など、高い場所で大きな声で大きな口を開けて一生懸命声を出している姿が印象的です。

似た仲間で、カシラダカ(冬鳥)、アオジ、ミヤマホオジロ(冬鳥)、ホオアカといった鳥達も似たような環境に住んでいます。

温泉場などに旅行に行って朝窓から聞こえてくる鳥の囀り・・・なんてことの多い鳥かもしれません。

コミミズク [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<7>
コミミズク 【Asio flammeus】 全長38cm 翼開長99cm
冬鳥
写真:埼玉県久喜市
本日は2013年1月2日・・・皆さん良い初夢を見ましたでしょうか?
「一富士二鷹三茄子」と良くいいますよね。。。で鷹にしようと思ったのですが、この時期といえばコミミちゃんかなと思い。。。フクロウです(笑)

コミミちゃんを初めて見たのは6年前、鳥見先輩から場所だけ聞いていて、たまたま時間があったので一人でぶらーっと行ってみました。そこは河川敷の横に葦原と畑が広がっていて、いかにも野ねずみなどが居そうな感じ。。。その日は風もなく、良い天候に恵まれていました。河川敷に行く道を上って車を走らせると、川沿いにもの凄い数の(と言っても10台くらい)車・・・いるんだ!

興奮して車を止め、人の集まっている方向へ、三脚を担いで土手を駆け下りました。
その結果が上の写真です。
ある程度の距離を置いていれば、全く人を恐れている感じはないですが、近づきすぎると「シャー」と凄い顔で威嚇してきます。猛禽だなあと実感。。。

3年前くらいに一度、同じ場所に行きましたが姿はありませんでした。
近くに人がいたので話を聞いてみると、ここ数年来ていないようでした。あまりにバードウォッチングの人が近づきすぎて写真を撮っていたためなのか?マナーの悪い人っているんですよ。。。確かに。
悲しくなるけど、自分はやらない、やっている人に注意する勇気というのは、どこの世界でも必要なのですね。

自然、野鳥を愛する人が、写真に夢中になり、野鳥の生活を脅かしては、本当の野鳥写真は撮れないと思うんですよね。自然の中に溶け込んでいてこその野鳥ですからね。私も心に停めて行動します。

コマドリ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<6>
コマドリ 駒鳥 【Erithacus akahige】 全長14cm 翼開長21cm
夏鳥
写真:群馬県榛名山にて。
コマドリは4月~9月日本に夏鳥として繁殖のためにやってきます。
オレンジ色の綺麗な小鳥です。駒鳥という通り、「ヒンカラララ・・・」と馬の嘶きのように聞こえます。
湿気の多い苔むした森林、岩場などを好みます。スズメに比べて脚が長くスマートです。

初めての出会いは感動的でした。先輩バーダーに連れられ、初めての山へ。
群馬県の名峰「榛名山」。日が明ける寸前に到着。石の道を下って林の中へ。辺りが少し明るくなってきました。と、同時に多くの鳥たちの声が聞こえ始めました。まず、元気に囀り始めたのが、「ミソサザイ」小さな体に反して大きな声です。期待に胸膨らみます。更に奥へ進むとオオルリが確認できました。正に青い鳥!綺麗でした。

道のその先は行き止まり。行き止まりの先に小高い苔むした岩があります。そこが目的のコマドリさんのソングポストだと言います。カメラを設置して待ちます。
小川のせせらぎとミソサザイの囀りの中、遠くの方からコマドリの囀りも聞こえます。高まる期待感に周囲の人たちの緊張感も伝わってきます。

その時、ひょこんと岩場の上に現れました。コマドリです。
私の興奮度はMAX。周囲の人たちから一斉にシャッターが押されます。
私も負けじと、スコープをコマちゃんに合わせ、ピントを合わせ、がむしゃらにシャッターを押しました。
息をする間も忘れ、呼吸困難状態になりながらもピント合わせに集中しながら、大きなズームで撮りたいと拡大、縮小を繰り返します。その間も呼吸をしているのかどうか・・・。
いったいどれくらいの時間だったのでしょうか。コマちゃんは去ってしまいました・・・。
しかし、私のカメラの中には、しっかりピントの合った写真が数枚(涙)あったとさ。。。終。




白鷺 [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<5>
コサギ 小鷺 【Egretta garzetta】 全長61cm、翼開長98cm
留鳥
写真:埼玉県久喜市
「シラサギ(白鷺)」といえば、結構皆さんご存じの野鳥だと思います。
しかし、シラサギという正式名称は無く、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギが一般的には白いサギとして知られています。そして字の通り大きさが違うのですが、見分けるのは中々至難の業です・・・。

そんな中、コサギの特徴を教えちゃいます。もちろん一番小さなサギで「黄色い靴下」を一年中履いています!くちばしと脚は黒。夏は2本の長い冠羽が頭からピョンって生えてきます。

そして一番面白いのが、繁殖羽と繁殖期の色です。春、繁殖時期の前になると鮮やかな飾り羽が背中、胸に生えてきます。そして目の周りがピンクなります。この写真を見てください。美しいという表現が相応しいと思いませんか!?わたくしが撮ったのでございます(フッフン!)

繁殖期にコサギの目の周りが変わるのを知りませんでしたので、写真を撮ってから、何だこのサギ!ピンク!って興奮しましたが繁殖期の色と知り、へえ~スゲーと思いました。
何故かというと、ダイサギは繁殖期、目の周囲は緑から青に変わります!面白い!じゃあチュウサギは・・・赤だそうです・・・おもしれーーー!と思うのは私だけでしょうか。。。

単なる白いサギでも1年を通し、色々な変化があります。
そんなことを知って、サギと出会うとまた、思いが変わってくると思いますよ。

ミサゴ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<4>
ミサゴ 鶚【Pandion haliaetus】 ワシタカ目ワシタカ科 全長♂54cm ♀64cm
留鳥
写真:新潟県上越市
私にとって愛着のある鷹です。ミサゴは海岸から河川、池などの魚を主食にした鷹で、猛然と獲物に向かいダイビングを行います。最終的には足で掴むのですが、そのダイビングは圧巻です。
初めてダイビングを見たのは、広島県福山市の芦田川の下流。何匹ものミサゴが連続で飛び込んでいく姿は一瞬何が起こっているのかを理解できませんでした。鷹が海や川に飛び込むなんて知らなかった・・・。

海岸近くの河川付近では良く見かける鷹ですが、注意していないと「ふ~んトンビか・・・」程度で気づきません。トビに比べ、羽ばたきながら直線的に飛んでいますし、お腹側が白いので良く判別できます。
現在住んでいる街でもミサゴはいます。写真は先月撮影したものです。苦労して撮ったんのです。嘘。
デジスコを振り回して、シャッター押しまくっていた中に一枚だけピントが合ってた・・・それだけです。。。
そう簡単に狙って撮れませんよ~。いいカメラと大砲のような望遠レンズがあれば、話は別ですが。。。

野鳥撮影は、すご~く難しいのです。

エナガ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<3>
エナガ 柄長【Aegithalos caudatus】 スズメ目エナガ科 全長13.5cm
留鳥
写真:新潟県上越市
「身近にこんなにかわいい小鳥がいるのかぁ~!」っと叫びたくなるくらいカワイイ。
ピンポン玉に長い尻尾を付けて、短いくちばしを付けた感じです。低い山の林に住んでおり、小群で林の中を素早くかけめぐっているため、出会っても直ぐにいなくなってしまいます。「チーチーチー」という鳴き声が向こうの方からしてきたなあと思うと、一気に近づいて、木々を素早く移動します。小枝に逆さにぶら下がったり、ホバリングといってハチドリのように空中に停止する動作もします。と~にかくカワイイのです。
どんなにかわいいか、本物を見せてあげたいのだ。

この鳥と初めて出会ったのは、実家の庭でした。実家が如何に林の中にあるかがお分かりでしょう(笑)
エナガが来るのですから、ちなみに実家は群馬県です。上毛かるたの「よ」のある町です。
実家の庭には多くの鳥たちが、今考えてみるとホントに良いとこだ!ミヤマホオジロも来るからね。一昔前はフクロウも良く鳴いていたとおばあちゃんが話していましたっけ。。。

ジョウビタキ♂ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<2>
ジョウビタキ(雄)♂ 尉鶲【Phoenicurus auroreus】 スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科
冬鳥
写真:埼玉県羽生市
雄のジョウビタキは綺麗です。10月末頃に庭や低木のある街中では良く見かけるようになります。日本には越冬のためやってくるため、雌とも喧嘩をして縄張り争いをします。日本海を1羽で渡ってきて、冬も一人で過ごし、また海を帰るという、小さい体に何という強さを持っているんだと感心します。私は雌のジョウビタキの方が好きなのですが、雄もやっぱりカワイイのであります。なので、男の子も「おジョウさん」と呼んでいます。大きさはスズメくらいです。

ここに掲載しているおジョウさんの写真は、もちろん私hirokariが撮影したものです。今はもう古くなってしまいましたが、観察用のスコープに小さいデジカメを装着して撮影(所謂デジスコ)しますので、手振れが酷いのです・・・。三脚をわざと重くしたり、極力ズームは使用せず、そ~っとゆっくり脅かさないように近づいたり、来そうな場所でずっと待ち続けたりと、撮影には根気が入ります。

そんな中で出会った鳥くんたちとは、まさしく「一期一会」。一生に一回の出会いです。同じ鳥くんもよく観察すると違いがあります。まさに最初で最後の出会いという訳です。こんな風に思っていると日頃何気なく目にしている鳥たちにも愛着が湧いてきます。

今住んでいる地域は雪も多いせいか、ジョウビタキを見かけることが殆どありません。
それだけが残念なのであります。

ジョウビタキ♀ [野鳥]

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カリブリッドの野鳥図鑑<1>
ジョウビタキ 尉鶲【Phoenicurus auroreus】 スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科
冬鳥
写真:埼玉県羽生市
10月末頃日本に渡ってきて、「ヒッヒッヒッ」「カッカッ」と縄張り宣言。来たばかりの時はよく鳴きます。冬は雄雌共に単独行動で、4月頃北に帰っていきます。写真は雌。雄はグレーの頭に黒い顔、お腹はオレンジ色、羽に白紋がよく目立ちます。大きさはスズメくらい。民家の周辺や葦原、公園などにいて、地面から数メートルの高さによく止まっています。かわいくお辞儀をするような動作をします。毎年同じ場所にやってくるので愛着が湧きますし、とにかく雌がかわいい。野鳥観察を始めた当初、初めてこの鳥を見た時は感動のあまり、呼吸困難になりそうでした。あわててシャッターを押した思い出があります。それ以来、ベスト1の野鳥であり、毎年の出会いを楽しみにしています。

こんな調子で大好きな野鳥を出会いの思い出と共に紹介していきたいと思っています。

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